拷問が訴訟された話

拷問についての話題というと、基本的に暗くて陰気で辛気臭い内容のものがほとんどです。扱っている話題が話題なだけに、楽しく話をしようという気にならないからでしょう。

しかし、どんなものにも1つ2つは例外があるもの。拷問にも、例外的に笑える話があります。

もっとも、当事者にとっては笑えない話でしょうけども。

何の話かというと、この記事の話です。

悪魔崇拝系バンドがCIAの拷問に使われた曲の使用料として666,000ドルを請求

CIAがテロリストの捕虜に対して拷問を行っていたことは明らかになりましたが、行われた拷問の1つに騒音責めというものがありました。

騒音責めとは、耳障りな音を大音量で流すことで犠牲者に苦痛を与える拷問です。24時間大きな音が流され続ければ眠ることも出来なくなるので、不眠責めとしての側面もあるこの拷問ですが、ここで使われた音に問題がありました。

というのも、犠牲者を苦しめるための道具としてとあるヘヴィメタル系バンドの曲を勝手に使用したんだそうです。そりゃあ問題になりますよね。

アメリカの法律に詳しくないので、無断使用がどのような罰則の対象になるのかは知りませんが、自分らの作った曲を拷問に使われたバンドが起こるのは当然だと思いますし、補償金を請求するのも当然だと思います。

ちなみに、請求した補償金の金額は66万6000ドルだそうです。ロックですね。

バンドのメンバーの一人が「どんな音楽であっても、休憩もなしに大音量で6時間~12時間も聞きたいとは思わないだろう。CIAは我々の音楽を他者を傷つける本当の『武器』として無断で許可なく使用した」とコメントしたそうですが、まさにその通りですね。

常にストレスを受け続ける状態に人間の精神は耐えられません。このバンドの曲が特別に拷問に向いていたわけではありませんが、騒音責めという拷問に用いられれば、その曲は人を傷つける武器になってしまう。

曲を作る人間にとって、これほど残念なことは無いでしょうね。

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